限定ラーメンを提供する庄野智治社長(左から2人目)ら=11月、福井市開発2丁目の「RAMEN W」

 福井県のラーメン文化を盛り上げようと、福井市開発2丁目の「RAMEN W」(北川紀夫店主)は毎月第3日曜に、平常の開店時間前の午前8~10時に特別営業して限定メニューを提供している。カモやイベリコ豚などラーメンでは珍しい素材を使い、ラーメンの可能性や魅力を発信している。

 同店では通常、東京の人気店「麺や庄の」と「ど・みそ」のメニューを提供している。特別営業は「ラーメンといえば、しょうゆ、みそ、とんこつといったイメージが強いが、こんな食材でも作れるんだということを、食べる側、作る側の魅力として伝えたい」(北川店主)と今年9月から始めた。

 朝からラーメン店に行く「朝ラー」と呼ばれる文化は、もともと静岡県の一部地域や福島県喜多方市などで根付き、近年では東京都内など全国各地で広がりつつある。「W」でも「新しい食生活として提案しよう」と「ASA RAMEN」と銘打ち、「イベリコ豚の醤油らーめん」「明石の天然真鯛のしおそば」など変わり種メニューを提供してきた。

 3回目となった11月19日は、「麺や庄の」などを国内外に9店舗展開する麺庄の庄野智治社長が、北川店主の思いに賛同し全面協力。庄野社長がイベント用に考案した「岩手がもの塩中華そば」を用意した。カモ肉や野菜、魚介類などで取ったスープに、低温ローストしたカモ肉などをトッピング。麺は、福井県越前市の人気店「麺屋鶏っぷ」の竹本隼店主がこのメニューに合わせて作ったストレート麺を使った。

 庄野社長と竹本店主も厨房に立ち、会員制交流サイト(SNS)などで知って駆け付けた客を前に腕を振るった。竹本店主は4年前、ラーメン作りを学ぶ「食の道場」(千葉県)で庄野社長から指導を受けた経験があり、県内外のファンが師弟のコラボを堪能。約60食が完売した。

 12月17日のASA RAMENはフォアグラやカモ肉を使ったメニューを数量限定で提供予定。27~31日は「年の瀬ラーメン」と題し、エビを使った限定メニューを計画している。北川店主は「県内には新しい店舗も増え、福井のラーメンは盛り上がってきている。これからも一翼を担いたい」と話している。

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