女性への不適切な行為について、記者会見を開き謝罪する福井県あわら市の橋本達也市長=12日午後3時半ごろ、あわら市役所

 公務中に市長室で女性にキスするなど不適切な行為を行っていた問題で、福井県あわら市の橋本達也市長(63)は12日、市役所で記者会見を開いた。事実を認め「弁解の余地がない。市民の皆さまに不愉快な思いや失望をさせた」と謝罪した。一方で「市政を放り出せない」と述べ、辞職は否定した。

 橋本市長によると、女性は福井県内に住む40代後半の既婚者。市のイベントで知り合い、女性から複数回メールで食事に誘われた。2013年に女性の運転でドライブした際、車内で市長から抱きついたという。

 その後も、イベントなどの用事で5回ほど市長室を訪れた女性に、キスしたり抱きついたりした。これらの行為に対し橋本市長は「女性から受け取ったメールの内容から、女性も(私に)好意を感じていたと思った」と釈明。公務中だったことに「言い訳のしようがない」と述べた。

 16年1月に女性に手渡したわび状については、女性の夫に求められて書いたと説明。今年8月には女性と夫から多額の示談金を求められたことも明らかにした。

 女性の夫は12日、福井新聞の取材に対し「合意は全くなく、妻はその都度抵抗していた。多額の示談金を要求したのは、示談を求めてきた市長に拒否の姿勢を示すためで、お金目的ではない」と話した。

 女性と夫は夏ごろから県警あわら署に相談しており、強制わいせつ容疑での告訴も検討している。同署は関係者から事情を聴くなど、一連の経緯を慎重に調べている。

 市議会は13日、臨時の全員協議会を開き、橋本市長に説明を求める。

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