蓮ちゃんを乗せた車が止まっていた駐車場(白い建物の手前)と吉野瀬川の位置関係などを調べる県警の警察官=11日、福井県越前市上太田町

 「早く見つかって」「どうか無事で」―。福井県越前市上太田町で行方不明になった田中蓮ちゃんの捜索には両親の同僚や知人、近隣住民ら大勢が協力。2日以上たっても有力な情報がない中、現場周辺の捜索や近隣住宅への訪問を行い、懸命に手掛かりを求めた。

 【画像】田中蓮ちゃんを探す公開資料

 近くで飲食店を営む男性は「(蓮ちゃんがいなくなった)9日午後2時過ぎはみぞれみたいな雨だったのではないか。川は普段より水かさが増し、流れも速かった」と心配そうに話した。蓮ちゃんが住む下四目町から駆けつけた女性(36)は「団地には同じ保育園の子もいて、朝から捜しに来ている。無事に両親の元に戻って」と力を込めた。

 わが子がいなくなり、父親の了士さんは「蓮」と大声で叫びながら駐車場を捜したという。自ら川に入り必死に捜索を続けた。父方の祖父の石上光宏さん(57)=坂井市=は「私にとっては初孫。見つからないのは本当につらい。一刻も早く無事に発見されてほしい」。母方の祖父田中康雄さん(54)は「既に2晩、寒い夜を過ごしている。靴の片方だけでも見つかってほしい。早くこの手で抱きしめてやりたい」と絶句した。

 「何も食べていないだろうし、服はべたべたやと思う」。母親の里奈さん(28)は蓮ちゃんが使っている椅子やおもちゃが並ぶ自宅で帰りを待ち、かすれた声で話した。「雨に当たるのが好きで、寒いから中に入ろうと言っても外で遊びたがった。誰もいないから怒られんと思い(車外に)出たのかも」。生後2カ月の長女を胸に抱き「蓮は寒くてもう動く気力もないのかもしれない。生きていてくれたらそれで…」と涙をあふれさせた。

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