火災があった北陸高校の弓道場=10日、福井市文京1丁目

 全焼した弓道場は、創部54年の伝統を持つ北陸高校(福井市)の弓道部が、北陸中学校弓道部と使用していた。北陸高校弓道部の顧問歴33年の谷口広治部長によると、全国大会出場を果たした時の写真や賞状、トロフィーは、約180張の弓やアルミ製やカーボン製の矢約千本、はかまや道着などとともに焼失した。谷口部長は「長い間積み上げてきた歴史だった。残念すぎる」と肩を落とした。

 同校弓道部は現在、部員約50人。谷口部長によると過去インターハイで団体5位入賞を果たしており、今年9月には愛知県で開かれた中日本弓道近的選手権では女子団体で優勝。同大会は2006年にも男子団体で優勝している。来年の福井国体出場を目指す候補選手もおり、焼失した弓道場で練習を積んでいた。

 来年2月の冬季錬成弓道大会中日本大会の県予選を前に、弓道場や道具は失ってしまったが、谷口部長は「何とか部員たちが試合に出られるようにはしたい」。弓道場は学校やOBの力を借りるなどなんとかしたいとし「とにかく前向きに頑張りたい」とつぶやいた。

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 10日午前1時20分ごろ、福井市文京1丁目の北陸高校学校敷地内の弓道場から出火、木造平屋建て約185平方メートルを全焼した。けが人はなかった。県警福井署で原因を調べている。

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