解体されることが決まった「はませんビル」=8日、福井県小浜市駅前町

 福井県小浜市駅前町にあり、かつて「はませんデパート」として営業していた商業ビル(通称・はませんビル)が解体されることが、関係者への取材で分かった。一時期はJR小浜駅前の“象徴”としてにぎわったが、空き店舗状態が長年続いていた。地元商店街の関係者からは「景観上、好ましくない状態がようやく解消される」などと歓迎する声が上がっている。

 同ビルは鉄筋コンクリート造りの地下1階、地上5階建てで、敷地面積は約400平方メートル。1967年に建設され、複数の商業者らでつくる協同組合「小浜駅前デパート」が商業施設「はませんデパート」を運営していた。ビル内には食品スーパーや服飾店、レストランなどが営業。屋上にビアガーデンが設けられた時期もあったという。

 関係者によると徐々に店舗が減り、十数年前には営業店舗がなくなった。ビル所有者は建物の買い手を探していたが見つからず解体を決めた。今月中旬に着工し、来年3月ごろには更地になる予定。跡地活用は未定という。

 ビルはJR小浜駅の北西側正面にあり、地元商店街のアーケードが連なる“一等地”。外壁には今も「はません」の文字が、うっすら残っている。

 営業当時を知る商店街関係者の一人は「若狭地域一帯から大勢の買い物客が訪れ、駅前の象徴だった」と振り返る一方で「小浜駅を出て目に入るのが古い空きビルでは景観上、好ましくなかった」と打ち明ける。別の商店主は「北陸新幹線敦賀開業を控え、駅前活性化につながるよう跡地が活用されるとありがたい」と話していた。

関連記事
あわせて読みたい