「ほやって」が商品名になっている焼酎=福井市のハピリン

 ■遊べる時代

 福井駅西口のハピリン。かゞみや福井駅前店では、土産物など商品の魅力を紹介する手書きのポップに「食べてみねの(食べてみて)」「んまいんやざ」などの福井弁の文字が踊る。「観光客らに『どういう意味?』とまず思わせ、関心を引きつけたい」と店員の荒川愛実さんは語る。

 店内には「越前米焼酎ほやって」「うらら(私たち)のドレッシング」など、福井弁を冠したもののほか、「福井方言豆知識」と銘打ってパッケージに方言を印刷した豆菓子や「福井弁手ぬぐい」など方言を紹介する商品が目立つ。かゞみやの木瀬將盛取締役は「福井弁は温かい響きがあるようで、県外の女性客から『かわいい』との声を聞く。もっと認識されるようになれば売れ行きもよくなりそう」と“福井弁のタイアップ”に期待を寄せている。

 加藤教授は「近年、方言への好感度が上がり、方言で“遊べる”時代になった」と指摘する。「方言は、風景や食べ物などと並んで地域性をアピールする有効な手段。見える化を進めることが、方言という地域の文化を見直し守ることにもつながる」と重要性を説いている。

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