福井県越前市の武生郵便局の配達区域で郵便物が届かず、同局の配達員が約200通を配達していなかったとみられることが6日、日本郵便北陸支社などへの取材で分かった。越前署は郵便法違反の疑いで捜査している。同局では昨年にも郵便物を配達せず隠匿した事件があり、配達員が同法違反の疑いで逮捕されている。

 関係者によると、今回郵便物を不適切に取り扱ったのは同局の男性配達員で11月上旬、自分に割り当てられた郵便物のうち約200通を、空き家のポストに入れたらしい。日本郵便が越前署に被害届を提出し、同署が男性配達員から任意で事情を聴いている。未配達となっていた郵便物は回収されたという。

 日本郵便は「捜査中の事案」を理由に未配達について公表していない。最近、武生郵便局から未配達について説明を受けたという市内の男性は「度重なる失態で、常識では考えられない。届いていない郵便物があることをまだ知らない人もいるはずで、速やかに状況を明らかにするのが筋ではないか」と憤っている。

 同局では昨年9月、郵便物272通を配達せず隠し持っていたとして、期間雇用社員だった男=当時(20)=が逮捕された。押収した未配達の郵便物は1860通に上った。同支社経営管理部の担当者は「事件後、再発防止に向け研修や採用時の指導を強化してきたが、同じ局で再び不適切な取り扱いが起こってしまった。本当に申し訳ございません」と話している。

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