福井地方裁判所=福井市春山1丁目

 福井県警の情報漏えいはなく、“ママ友”がついたうそだった―。覚せい剤取締法違反で逮捕されたことを、県警警察官が報道発表前に知人女性に話したため精神的苦痛を受けたとして、逮捕された男女が県に300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が6日、福井地方裁判所であった。林潤裁判長は「警察官が捜査情報を漏えいしたと認めるには足りない」として請求を棄却した。

 判決によると、知人女性は別の友人女性に「(原告女性が)覚醒剤でつかまったらしい」「(情報源は)知り合いの警察の関係の人」と無料通信アプリLINEで送信した。

 原告女性、送信した女性、受信した女性の3人は子どもが同級生だったママ友。

 送信した女性は6月の証人尋問で、情報源の氏名は言えないとしていたものの、最後は泣きながら、原告女性の元夫から聞いたと証言。「とっさに警察と書いてしまった」と述べた。判決では「元夫と連絡を取り合っていることを知られることにちゅうちょを覚えるなどした」としている。元夫は原告女性の実父から逮捕を聞いたと証言した。

 ささいなうそが警察を巻き込む民事訴訟にまで発展した形となった。

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