おやはしの演奏者役や観客役を演じる市民ら=3日、福井県勝山市本町3丁目

やぐらを囲み、演技に臨む市民エキストラ

 福井県勝山市やえちぜん鉄道を舞台に撮影が進む映画「ローカル線ガールズ~私、故郷に帰ってきました」で、クライマックスとなる勝山左義長まつりのシーンの撮影が3日、勝山市本町3丁目で行われた。緊張感が漂う中、地元住民や観客役の市民ら約170人が主演の横澤夏子さんらと撮影に臨んだ。

 映画は都会から故郷の勝山市に戻った女性がえち鉄のアテンダント(客室乗務員)となって成長する物語。この日は、横澤さんが演じる女性と緒形直人さんが務める兄が、左義長ばやしの太鼓を通じて心を通わせるシーンが撮影された。

 上袋田区のやぐらの上で、長襦袢を身に着けた地元区民やオーディションで選ばれた子どもが太鼓や三味線に挑戦。横澤さん、緒形さんとともに伝統の「浮き太鼓」に興じるさまを堂々と演じた。やぐらの周囲では市内外から訪れた約150人が、おはやしを楽しむエキストラを務めた。

 児玉宜久監督やスタッフから「本番!」と声が上がると、現場は張り詰めた空気に。エキストラの市民には「まつりを初めて見に来た人、やぐらの上に知っている人を見つけた人、それぞれが演じて」と声が掛かり、全員がおはやしを見つめる演技に入り込んでいた。

 福井市の会社員出村繁さん(52)、心祐さん(12)親子は「毎年まつりを見に来るが、地元の人たちが愛しているのが伝わってくる。記念になります」と観客になりきっていた。

 おはやし演奏ややぐらの準備など、撮影を全面的に支援した上袋田区の中村美雄区長(71)は「地元で映画の撮影はありがたい。緒形さんや横澤さんは短い時間で太鼓のたたき方を身に付けた。さすがプロ」と見守っていた。

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