夷子大黒綱引き=2014年1月19日、福井県敦賀市相生町

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 福井県によると重要無形民俗文化財の指定は2016年度末で国5件、県63件。そのうち県指定の3件は担い手不足などを理由に休止状態。京都・祇園祭ですら、大学生らの協力で成り立っているなど、人不足は全国的な傾向だ。

 伝統行事の継続が難しくなる中、美浜町の民俗学者、金田久璋さん(74)は「東北地方では東日本大震災の経験から共助や郷土愛を強く意識するようになり、祭礼行事が復活している」と指摘。阪神淡路大震災時も、祭りが盛んだった地域のほうが団結力が強く復興が早かったという。

 金田さんは、祭りと人々の暮らしは深く関わっているとし「休廃止の背景には、人口減、地域や家族の崩壊、第1次産業の衰退など多くの問題がある」と話す。

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