女子シングルス準決勝で昨年覇者の佐藤冴香を破り、決勝に進出した山口茜=東京・駒沢体育館

 【バドミントン全日本総合選手権・準決勝 山口茜2―0佐藤冴香】

 軽快なフットワークと多彩なショットで前回女王の佐藤冴香(ヨネックス)を寄せ付けなかった。女子シングルス準決勝。山口茜(福井県立勝山高出身、再春館製薬所)はいまひとつ調子に乗れなかった前日までと一変。「イメージはできていた。足を動かし、体勢を崩さないようにしようと思った」。思い描いた通りの快勝だった。

 前回決勝と同じ顔合わせ。これまで佐藤にはクロススマッシュを打たれることが多かったといい、「きれいな形で打たれないように意識した」と集中力も高かった。空いたスペースを丁寧に狙い、佐藤を前後に揺さぶり続けた。

 第1ゲーム終盤の19-18では球際の強さをみせつけた。ネット際のドロップに素早く反応。佐藤の虚を突いた鮮やかなクロスを返すと会場がどよめいた。「(歓声が)気持ちよかった」とはにかんだ。

 第2ゲームも主導権を渡さず、徐々に差を広げた。20-15のマッチポイント。コート奥へサーブすると相手の甘い返球を逃さない。力強く振り抜いたシャトルは、佐藤が反応できないほどの速さでライン際に突き刺さった。佐藤は「連戦の疲れがある中で、(山口は)スピードが落ちなかった」と舌を巻いた。

 3年ぶりの優勝へあと1勝。「優勝はしたいけど、楽しんでプレーしたい」と山口。自分らしさを貫いた先に頂点がある。

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