福井県鯖江市が開発した目の健康体操。DVDを通してパソコンなどで見ることができる=同市のアイアイ鯖江・健康福祉センター

 眼鏡のまちにちなんで目に優しいまちを目指す福井県鯖江市は、目の力を鍛えるオリジナル体操を開発した。子どもからお年寄りまで気軽に取り組むことができる内容で、市内の学校や幼稚園などにDVDを配布。目の健康づくりに役立ててもらう。

 文部科学省がまとめた2016年度の学校保健統計調査によると、裸眼視力が「1・0未満」の小学生の割合は31・46%と過去最高。園児も増加傾向にあり、中学生は半数を超える。スマートフォンや携帯ゲーム機などの長時間利用が一因とみられ、市が3歳児を対象に行った15年度の調査では、1日2時間以上利用する割合が3割強に上った。

 体操は、目の筋肉の動きをスムーズにする訓練方法「ビジョントレーニング」の指導者の柳沢由美さん(鯖江市)が考案。同市出身のシンガー・ソングライター前田一平さんが世代を超えて親しみやすいメロディーを付けた。

 頭を動かさずに突き出した両手の親指を交互に見たり、上下左右、斜めに腕を動かしながら親指を目で追うなど3分程度の簡単な内容。市健康づくり課によると、目の筋肉をくまなく使うことで目が疲れにくくなる上、読み書きが速くなるなどの効果があるという。

 子どもたちへの普及を図ろうと、体操を収録したDVDを11月中に市内の全小中学校や幼稚園、保育所に配布。教員らへの実技指導も行った。高齢者用にゆっくりバージョンも収められており、希望する市内の介護施設にも配布する予定だ。

 市は15年度に3歳児健診で独自に屈折検査を導入したほか、今年10月には「さばえめいく(眼育)フェア」と銘打ったイベントを開くなどしてきた。市健康づくり課は「体操を通して、家族みんなで目を大切にする意識を高めてもらえれば」と話している。DVDは一般の人にも500円で提供する。問い合わせは同課=電話0778(52)1138。

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