人手不足が進む除雪車のオペレーターを育成しようと開かれた講習会。福井県内の約60人が運転技術を学んだ=22日、福井県南越前町の今庄365スキー場

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 三八、五六豪雪を経験している雪国・福井にとって、喫緊の課題となっているのは、道路の除雪を行うオペレーター(操作員)不足。福井市は本年度、市道約1796キロの除雪で250社と契約する。区画整理で道幅が広がり市道に認定されるなどし、除雪距離は増している。一方で契約業者は後継者不足などで5年間で25社減った。

 超高齢化社会となり、雪かきできない1人暮らしの高齢者は増えるいっぽう。隣近所で雪かきしあう姿は少なくなり、除雪車に求められる期待は増している。福井市は建設業以外に造園業や管工事業とも契約し人手を確保しようとしているが、不足を補うまでには至っていない。

 近年は自治体に「家の前の雪をしっかりどかして」などと苦情の電話も増えている。防災士の傍らオペレーターも担う岸本会長は「15年ほど前は除雪中、『ありがとの』と感謝されたんだけど、今はほとんどない…」。大変なときほど「お互いさま」だったと振り返り、防災で欠かせない「共助」の心が再び浸透することを願っている。

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