オキナグサの植物標本を眺める児童ら=福井県勝山市成器南小

 標本の中には貴重な植物もある。環境省レッドデータブックで絶滅危惧2類に指定され、福井県ではすでに絶滅したとみられるキンポウゲ科多年草オキナグサ2点も含まれていた。採集地域は「勝山町河原」「大野郡矢戸坂」とそれぞれ記され、小林校長は「当時の九頭竜川に貴重な植物が生息していたことがうかがえる」としている。

 台紙に貼る前の作りかけの標本も発見。水分を抜くために使っている35年の福井新聞なども大量に見つかり、行幸以降も植物採集がしばらく続いたとみられる。

 同校は全校児童に「学校の宝」として理科室から標本が見つかったことを知らせ、一部の児童が観賞した。今夏、植物採集をした5年の女子児童は「根から花まできれいな状態で残っている。オキナグサはタンポポに似ているけど、見たことがない」とじっくり見つめていた。

 同校は学校での保管は困難と判断し、県の施設と協議している。

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