12月中旬以降の来県も模索され始めた11月中旬、手のひらを返したように知事は「スケジュール感がない」といら立ち、調整を急がせた。すでに同意判断している県議会に対し、知事同意がないまま12月県議会に入ったらどうなるか。「知事の頭をよぎったのではないか」と関係者はみる。

 膠着(こうちゃく)状態が続く中、国側から、26日に世耕経産相の現地視察と知事との面会の再打診があった。県議会開会直前の絶妙な日程に、知事はようやく首を縦に振った。10月の打診日から約1カ月後の11月26日、世耕経産相は県庁を訪れた。

 面談で世耕経産相は「今後とも国が責任を持ってエネルギー政策を進めていく」と強調。知事は廃炉や40年超運転、使用済み燃料の中間貯蔵施設の県外立地、もんじゅなど挙げ「こうした課題に国が全体性を持ち、明確な方向性を示して原子力政策を進めてほしい」と応じた。何とかメンツを保った形で、再稼働同意へかじを切った。

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