福井工大福井―仁愛女子 スパイクを放つ福井工大福井の山下晴奈=25日、福井県営体育館

 【春の高校バレー福井県代表決定戦・女子 福井工大福井3―0仁愛女子】

 絶対的エース上坂瑠子主将がいない。だがその不安をプレーする選手から感じられなかった。ゲームキャプテンの山下晴奈は言う。「瑠子さんが出ない分、いつも以上に全員気合が入っていた」。3―0の快勝。女子福井工大福井が揺るぎない強さをあらためて示した。

 大会2週間前。上坂主将に左足の疲労骨折が判明した。大黒柱の不在。だからこそ、鈴木定監督は「開き直ってやるしかない。気持ちの強さ」を何よりも求めていた。

 その思いに誰よりも応えたのが山下だ。2年生ながらゲームキャプテンを任され「3年生はいるけど自分が引っ張るつもりでコートに立った」。

 スパイクは的確にコースを狙い、隙あらばセンターからクイック。序盤からフル回転だったが、圧巻だったのは最終盤。第3セット、22―22からスパイク、ブロックを次々と決め3連取。「決めるのは自分しかいない」と強気を貫き、背中でチームを引っ張った。

 全国高校総体(インターハイ)で3位入賞。上坂主将、若泉佳穂、山下のアタッカー陣は全国上位の破壊力を持つ。さらに川畑ひなた、佐藤美夢ら1年生も頭角を現し、上坂主将は「外から見ていても安心だった。自分が100パーセント出せれば全国でも勝てる」と言い切る。

 舞台は整った。「本戦からは上坂も出場する。本気で日本一を取りにいく」と指揮官。最強世代が満を持して東京に乗り込む。

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