英語で迷子の保護に貢献した西野絢翔さん(左)と大田浩希さん=24日、福井市成和中

 「Let’s go home!(家へ帰ろう)」。福井市の中学3年生2人が、迷子になっていた外国生まれの男児(7)の保護に貢献した。日本語が通じなかったため、学校で習った英語を駆使して近くの交番に案内、男児は親元に戻った。2人の適切な対応と正義感が早期解決につながったとして、県警福井署は27日に感謝状を贈る。2人は「男の子が無事家族と会えてよかった」と喜んでいる。

 保護したのは市立成和中の西野絢翔さんと大田浩希さん。11月7日午後5時ごろ、勉強しようと図書館に向かっていた2人は、同市日之出3丁目の路上で、一人で泣いている男児を発見。日本語で声を掛けたが返事はなかった。

 「英語なら通じるかも」と思った西野さんは、大田さんに聞いて「家はどこ」「大丈夫」などと英語で質問。すると男児は指を差したのでその方向に3人で歩いた。2人は道中「レッツゴー」と声をかけたり、背中をさすったりして男児を励ました。

 JR福井駅前を歩いているとき大人から助言を受け、同署大手交番へ向かった。ちょうど同じころ、男児の母から110番通報があり、無事引き渡すことができた。

 同署によると、男児は母と市内の病院に来ていて、母の会計途中にはぐれてしまったという。同署の朝日崇博生活安全課長代理は「英語を話して迷子を保護したというのは今まで聞いたことがない。2人が見つけてくれてよかった」と話した。

 西野さんは「(大田さんの)英語力のおかげ。さすが」。大田さんは「1人じゃ声を掛けられなかったかも。2人だからこそ助けられた」と互いをたたえた。
 

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