俳優の緒形直人さん(左)と撮影に臨む佐々木さん(右)=16日、福井県勝山市栄町1丁目

 福井県勝山市やえちぜん鉄道沿線で撮影が進んでいる映画「ローカル線ガールズ~私、故郷に帰ってきました」に勝山市民らでつくる劇団「ドラゴン・ファミリー」のメンバーが出演、カメラの前で演技に奮闘している。せりふで使う福井弁を提案するなど、映画に“ご当地色”も添えている。

 劇団は本格的な映画に出るのは初めて。プロデューサーや市関係者から依頼を受け、秋の舞台公演が撮影直前に迫っていたものの「地元劇団として微力でも加われたら」(川村信治代表)と快諾した。

 川村代表を含む11人が出演し、このうち8人にはせりふがあり、オーディションで採用された。16日の市内のそば店での撮影には、秋の劇団公演で主役を務めた佐々木郁美さん(19)=大野市=が出演。そば店の店主で主演の横澤夏子さんの兄役を務める緒形直人さんと世間話をする業者役に挑んだ。

 20人ほどのスタッフらでひしめく現場は緊張感いっぱい。佐々木さんは出演場面が近づくと、児玉宜久監督とリハーサルを行い入念に立ち位置や話すタイミングを確認し、本番ではベテラン俳優の緒形さん相手に堂々と演じた。

 川村代表も現場で団員が演じる様子を見守り、撮影の合間には演技のアドバイスも行っている。

 佐々木さんが出演する場面では、児玉監督から川村代表に「(この場面のせりふを)福井弁ではどう言ったらよいのか」と相談を受け、佐々木さんのせりふに急きょ福井弁が採用された。

 佐々木さんは「自分の思う形で動くことができる舞台と違い、カメラを意識して動くのは難しかった」と話し充実した表情だった。

 映画はえちぜん鉄道の女性アテンダント(客室乗務員)を主人公に古里や家族愛を描く物語。撮影は12月4日まで続く。

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