自らが選んだ本を手に話し合う図書館サポーターたち=福井市の仁愛女子短大附属図書館

 図書館や本に興味がない学生にも、読書を始めるきっかけになればと、福井市の仁愛女子短大附属図書館が始めた学生による図書選定の取り組みが効果を上げている。本好きの学生が図書館サポーターとなり、書店で本を選び、紹介文を添えて書棚に並べる。取り組みを始めて5年で、延べ来館者数はおよそ3割増、1人当たり貸出冊数は8割増となった。

 来館者数や貸出冊数が減少を続ける中、2011年度から導入した。17年度現在でサポーターが選定した本は約1500冊。延べ来館者数は11年度1万9192人が16年度2万4334人、1人当たりの貸出冊数は11・6冊が5年で20・7冊となった。同年代の学生が選んだとあって貸し出し頻度も高く、司書の竹下真弓さんは「サポーター選書コーナーだけを見に来て借りていく学生も多い」という。

 本年度は1年9人、2年13人がサポーターを務め、市内書店で一人一人が予算内で本を購入する「選書ツアー」や紹介文展示などを行っている。「すてきな世界を見せてくれたり、夢を与えてくれたりする本を好きになってほしい」とサポーターになった笹木瑞希さん(20)=2年=は「紹介した本が貸し出されているとうれしい」とやりがいを話す。内山田楓さん(20)=同=は「好きな作家のコーナーを作ったり、選んだ本を手に取りやすいよう紹介文を書いたり面白い」と楽しみながら活動している。

 岩本栞奈さん(19)=同=が「感動して久しぶりに泣いた。みんなに読んでほしい」と勧めた本は早速別の学生が借りていった。

 竹下さんは「図書館に行けば、サポーターが選んだ面白い本があるということが浸透してきた」と手応えも感じている。「学生にとって魅力ある図書館とは何かを、サポーターを通じて情報収集して運営していきたい」としている。

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