北陸新幹線県内開業に向けたJR芦原温泉駅周辺整備計画で、福井県あわら市は20日、同駅西口に空中歩道を設けることを断念する方針を明らかにした。整備や維持管理に多額の費用がかかることが要因。

 同日開かれた市会全員協議会で示した。市は9月、西口周辺に複合施設やブックカフェ、キッズスペースなどを設け、これら施設と新幹線駅の東西口をつなぐ自由通路を、空中歩道で結ぶ構想を盛り込んだ素案を示していた。

 市会全員協議会で市は、事業費の概算が盛り込まれた三つの案を提示。素案通り空中歩道を設置した場合に約63億円、空中歩道の規模を縮小した場合でも約47億円の費用がかかることを説明した。一方、空中歩道の代わりに一帯をアーケードにした場合、約37億円にとどまるとした。

 その上で市は、維持費も含めた財政面から、一帯をアーケードにする案に変更したい考えを示した。これに対し、複数の議員から「37億円でも費用が高いのでは」など、さらなる見直しを求める声も出た。

 市は、大学教授をはじめ駅周辺の商店主や区長らで構成する「芦原温泉駅周辺賑(にぎ)わい創出協議会」の12月8日の会合で変更案を提示する。同協議会の承認を経て計画を変更、詳細を年内にまとめる。市会の同意を得た後、来年3月に橋本達也市長を会長とする「市地域ブランド戦略会議」に提出する。

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