正しい箸の使い方の指導方法を解説する山口ちとせさん(右)=福井県鯖江市民活動交流センター

 子どもらに正しい箸の使い方を広めている市民グループ「はし和文化研究会」(本部福井県越前市)がさらなる普及を図ろうと指導者の育成を始めた。第1弾としてこのほど鯖江市で講習会を開催。福井発の取り組みを全国へ“はし渡し”しようと意気込んでいる。

 同研究会は小浜市の箸製造会社で展示会の設営などに携わっていた山口ちとせさん(65)=越前市=らが11年前に設立した。箸を通し礼儀作法やしつけなど日本文化を見詰め直してもらう目的で、趣旨に賛同した県内外の会員約30人が中心となり年間20回以上の教室を展開。これまでの参加者は延べ1万人を超える。

 ただ会員による教室開催だけでは普及に限界があると感じていた。そこで着目したのが、ボランティアの推進に取り組む全国組織のNPO法人「日本アクティブライフクラブ(NALC)」。県内にも約300人の会員がいる。山口さんも長年加入している縁で、会員活動の一つとして箸文化の指導者の役割も担ってもらうことになった。福井県内での活動拠点である「NALCふくい」内に指導者育成へ向けたクラブを立ち上げることにした。

 NALCふくいの事務局がある鯖江市民活動交流センターで開かれた講習会には会員12人が参加。講師を務めた山口さんが、箸と接する手の部分にシールを貼ったり、箸と指を輪ゴムで固定したりと、分かりやすく正しい使い方を教える方法を伝授した。箸の歴史やテーブルマナーも解説した。

 NALCふくい代表で、受講した島啓介さん(80)=越前町=は「箸の使い方は日常生活で一番身近なもので、礼儀にもつながる。地域でのお年寄りと子どもの交流の場で取り入れたい」と話していた。

 講習は今後、クラブ活動の一環として定期的に開いていく予定。

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