福井県内上場企業で3月末が決算期の7社(金融機関を除く)=いずれも本社福井市=の2017年9月中間決算が出そろった。売上高は過去最高を更新した社を含め6社が増収で、残る1社もほぼ横ばい。利益面も最高益を出した社があり、営業利益、経常利益が前年同期を下回ったのは1社のみだった。景気の回復基調を背景に、全体として好調な数字が並んだ。

 セーレンは3年連続で営業利益、経常利益、純利益がいずれも最高益を更新した。米国、中国で自動車販売が順調に推移する中、自動車内装材の車輌(しゃりょう)資材事業が海外中心に売り上げを拡大した。電磁波シールド材などのエレクトロニクス事業も大きく伸びた。

 福井コンピュータホールディングス(HD)は売上高、各利益が全て過去最高となった。増収増益は7年連続。建設現場の生産性向上を目指す国の施策を追い風に、測量土木のコンピューター利用設計システム(CAD)の販売が伸びた。

 三谷セキサンも売上高が過去最高を記録した。主力のコンクリートパイルが新設物流倉庫での受注を増やした。減収減益だった前年同期から一転、増収増益とした。

 三谷商事は建設資材や石油製品の販売数量が伸びて3年ぶりの増収。利益面も為替差益の発生などで2年ぶりに増益となった。

 サカイオーベックスは売上高がわずかに落ち、2年連続の減収だった。主力の染色加工事業は増収だったものの繊維販売事業、制御機器事業が減収となった。生産性の向上やロスの削減に取り組むなどした結果、各利益はいずれも増益とした。

 フクビ化学工業は主力の建築資材事業、産業資材事業がともに売上高を増やし、3年連続で増収を確保した。リフォーム市場や非住宅分野への販売強化が奏功した。営業利益、経常利益はともに減益。工場集約や支店改修など一過性の理由としている。

 田中化学研究所は4年連続の増収で、営業損益、経常損益はともに7年ぶりに黒字化した。主力の2次電池用正極材料は今後、電気自動車(EV)など環境対応車向けの需要拡大が見込まれる。通期でも黒字化を予想している。

 南保勝・県立大地域経済研究所長は「これまでも好調だった外需主導型のグローバル企業に加え、今回は内需主導型企業も改善傾向を示しており、建設関連など政策効果がある程度、寄与しているとみられる。今後成長が期待される近未来型の分野に特化している企業も増進している印象だ」と話した。

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