発見されたヨロイ竜の歯化石

 福井県立恐竜博物館(勝山市)は15日、同市北谷町杉山の1億2千万年前(白亜紀前期)の手取層群北谷層で行った本年度調査で、ヨロイ竜の歯化石2点が見つかったと発表した。足跡化石は2015年に見つかっており、今回は日本最古のヨロイ竜の体化石となる。アジア最古級のノドサウルス科の化石と推定され、博物館では頭骨など発掘成果の広がりを期待している。

 調査は7月31日から41日間行った。

 化石は歯根がほぼ完全な状態の全長24ミリの下顎の歯と、歯根は失われているものの歯冠は完全な10ミリの上顎の歯。非常に長い歯根などの形状からヨロイ竜の歯と特定した。

 さらに▽尖頭と呼ばれる歯先端のギザギザの突起数▽歯冠の根元に発達した歯帯がある―などの特徴からヨロイ竜のノドサウルス科、中でもより原始的なポラカントゥスと推定した。ヨロイ竜はジュラ紀後期(約1億6千万年前)に北米で出現し、白亜紀末期(約6600万年前)にかけ北半球全体に広まった。

 ノドサウルス科化石は、アジアでのこれまでの産出例はわずか4例。今回の化石は中国で発見された約1億2千万年前のものと並ぶアジア最古級のものとなり、博物館の東洋一特別館長は「1億2千万年前に極東アジアにノドサウルス科が生息していたことを裏付けるもの。地理的な分布や進化を理解する上で貴重」と話す。

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