自殺した男子生徒が通っていた池田中=10月、福井県池田町稲荷

 今年3月に福井県池田町池田中で2年生男子生徒=当時(14)=が自殺した問題に対する調査委員会の報告書について、杉本博文町長は13日、臨時町議会で「教育の場で痛ましい事案が発生したことは強い衝撃とともに無念であり、小規模である町の良さが生かされず痛恨の念を禁じ得ない」と述べた。

 担任らの厳しい指導を苦にした自殺だったと結論づけた報告書の公表後、杉本町長が事件に言及したのは初めて。

 提案理由説明で、生徒への哀悼の意と遺族へのお悔やみを述べた上で「厳しく深刻に受け止め、再発防止に全力で取り組まなければいけない」との決意を話した。

 再発防止については、宇野邦弘議員の質疑に「新年度の予算編成前に総合教育会議を開き、積極的に慎重に議論を図っていきたい」と答えた。報告書が公表された10月15日の会見に同席しなかった理由には「教育長、教育委員会が中心となり対応しているため」と説明した。

 宇野議員は、町の再発防止対応に提言したいことがあるとして緊急質問を提案したが否決された。閉会後、福井新聞の取材に対し「報告を重く受け止め、再発防止のために背景をもっと検証することが大切ではないかと言いたかった」と話した。

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