ムスリムフレンドリー認証店での夕食を楽しむ留学生ら=8月、福井県鯖江市有定町のレストラン「王様の食卓WEST」

 福井県鯖江市のNPO法人「フードバンクふくい」は、ムスリム(イスラム教徒)が、豚肉やアルコールの摂取を禁じる教義に反することなく、安心して食事ができる飲食店を認証する活動に取り組んでいる。ムスリムの訪日客の増加が見込まれる中、教義に従った「ハラール」料理を取り扱う店を県内に増やし、受け入れ態勢を整えていきたい考えだ。

 観光庁によると、ビザ要件の緩和や格安航空便の普及により、東南アジアからの旅行者が近年急増。マレーシアやインドネシアなどから、ムスリム訪日客が一層増えるとされている。

 同NPOは、規格外などで市場に出回らない食料を、貧困家庭や福祉施設に届ける活動などに取り組む。昨年ムスリムのバイヤーが眼鏡関連の商談で鯖江市を訪れた時、知り合いから食事できる場所がないと相談を受けたのが活動のきっかけとなった。

 県のインバウンドセミナーなどで知識を深め、今年5月ごろに北陸3県のホテル、旅館、飲食店など約50業者に認証活動を始めたことをメールで通知し、普及を呼び掛けた。賛同店を訪れ調理環境のチェックや指導に当たり、10月末時点で県内の飲食店9軒を、ムスリムに理解のある店舗として「ムスリムフレンドリーふくい」に認証した。

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