議会食堂あすわが提供している健幸美食の日替わりバイキング「べっぴんランチ」=福井市の福井県会議事堂

 減塩、低カロリーの福井県認証ヘルシーメニュー「ふくい健幸美食(けんこうびしょく)」の本年度版が完成した。飲食店など福井県内290店の定食や弁当、総菜287メニューが認証され、店舗数、品数とも制度が始まった2012年度以降最多となった。県は外食や総菜などを持ち帰って食べる「中食(なかしょく)」の際に健幸美食の利用を呼び掛け、県民の健康長寿をさらに後押しする考え。

 総務省の14年全国消費実態調査によると、福井県の1世帯当たりの総菜消費月額は7224円で全国トップ。同省の家計調査で福井市の1世帯当たりの総菜購入内容を見ると、油揚げや天ぷら、コロッケなどの揚げ物を好む傾向がある。県健康増進課は「福井県は共働き率が全国1位。揚げ物は調理に時間が掛かるので、忙しい時にコロッケなどを晩ご飯用に購入する家庭が多いのでは」とみている。

 このため県は、県民が健康に配慮した食事のできる環境を整えようと、12年度に健幸美食の認証制度を開始した。「飲食店版」を皮切りに内容を充実し、「総菜版」「社員食堂版」の3種類がある。

 いずれも県独自の基準をクリアする必要があり、例えば総菜版の天ぷら、コロッケ、フライの揚げ物は調理後の衣の重さが全体の40%未満とした。飲食店版と社員食堂版も▽主食、主菜、副菜がそろっている▽550~750キロカロリー程度▽塩分3グラムまで▽1日に必要な野菜の3分の1以上を取れる―などがほぼ共通した条件となっている。メニューが認証された店舗は、品質の証として健幸美食のロゴマークの付いたシールを弁当や調理食品に貼ったり、ポスターやのぼり旗を飾っている。

 県は毎年夏、県内の飲食店や総菜を取り扱うスーパーマーケットなどから健幸美食のメニューを募集。応募時点で基準を満たしていなくても、県栄養士会の協力を得て、認証に向けた献立調整のほか、調理方法、素材変更などの個別指導をしている。

 毎年11月の「ふくい味の週間」に合わせて認証店舗とメニューを発表しており、本年度は審査の結果、県内290店が提供する287メニューが選ばれた。昨年度に比べて38店多く、メニューは53品上回った。県健康増進課は「健康に長生きするためには栄養バランスの取れた食生活が大事。外食や中食の際には、ぜひ健幸美食を味わって」と呼び掛けている。各店舗とメニューは、同課のホームページやガイド本で確認できる。

 健幸美食の弁当、総菜の一部は11、12の両日、福井市の県産業会館で開かれる「ふくい味の祭典」で販売される。

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