保護者らに付き添われ下校する児童=9日、福井市学園1丁目

 福井市内の路上で8日、下校中の男子児童が男に切りつけられ擦り傷を負った事件で、児童が通う市立湊小では9日、全校児童が保護者らの付き添いで一斉に集団下校するなど、不審者への警戒を強めた。

 児童たちは朝、保護者や地元住民、教員らに見守られて登校。被害に遭った6年生の男子児童も登校した。下校前に全校集会があり、県警福井署員が不審者に対する防犯標語「いかのおすし(ついて行かない、乗らない、大声で叫ぶ、すぐ逃げる、知らせる)」の実践を呼び掛けた。下校に付き添った30代の母親は「事件が2度と起きない保証はない。なるべく見守り活動に参加したい」と話した。

 同校によると、登校を怖がり保護者に付き添いを求める児童もいた。10日と週明けの13日も全校一斉の集団下校を続ける。

 福井市教委は市内の全公立小中学校に注意を促す文書を送り、「登下校時に1人にならない」などを児童生徒に呼び掛けるよう要請した。

 傷害容疑で男の行方を追っている福井署などは、事件発生時間帯に現場の福井市日光2丁目の住宅街で大がかりな聞き込みを行うなど約60人態勢で捜査を続けた。男子児童が襲われた1時間ほど前には、現場近くで別の児童が黒ずくめの不審な男を目撃しており、ひものようなものを持っていたとの情報もある。

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