筆頭株主による社長解任請求を巡り開催された福井コンピュータホールディングスの臨時株主総会=8日、福井市高木中央1丁目の本社ビル

 福井コンピュータホールディングス(HD)=本社福井市、林治克社長=の臨時株主総会が8日、本社ビルで開かれた。筆頭株主のアセットマネジメント(名古屋市)が指摘した、蕗野勝・前社長のガバナンス(企業統治)などの問題に関し、株主からは説明を求める声が相次ぎ、経営陣に「情報を適切に開示すべきだ」と迫った。

 一連の問題を巡っては、アセット社が「従業員の管理監督ができていない」などと蕗野氏の解任を求める臨時株主総会の招集を請求したのが発端。蕗野氏が退任の意向を示したことから解任議案は取り下げられ、蕗野氏は総会前日の7日に辞任。取締役の林氏が新社長に就いた。

 総会には36人が出席した。複数の株主によると「前社長の何が問題だったのか見えてこない」との質問が相次いだ。これに対し、林社長は「蕗野氏は辞任しており、詳細は個人情報に関わるので差し控えたい」とした。監査役は「重要情報は適切に管理されている。法令違反は確認されていない」と話した。

 福井コンHDは、アセット社のグループのダイテック(東京)との取引で法令違反の疑いを指摘され、第三者委員会による調査報告書で「違法性はない」との結論が出たことを6日発表した。「早期に要約版を公表する」とした報告書について、総会で経営陣は、前社長の解任要求に関する内容も含んでいると説明したという。

 林社長は「上半期に加え、足元の業績も好調。引き続き成長、発展のために力を尽くしたい」と述べた。福井コンHDの株価は社長解任請求に関する報道以降、大幅に下げたが、8日の終値は3170円まで回復した。ある県内の株主は「将来性豊かで業績も好調。今回の辞任劇は残念で、混乱した理由を開示すべきだ」と情報公開の透明性を訴えたという。

 総会では、HDの新任取締役として福井コンピュータアーキテクト取締役営業本部長の佐藤浩一氏と、福井コンピュータ執行役員営業本部担当部長の橋本彰氏を選任した。

関連記事
あわせて読みたい