雪雲の判別などができる日本気象協会の独自レーダー=7日、福井県美浜町日向

 日本気象協会は、雲の中の粒子が水滴か雪かを判別するため独自開発したレーダーを北陸で初めて福井県美浜町に設置し、6日から観測実験を始めた。これにより県内上空を覆う雲が、どの程度の雪をもたらすのかを短時間で判別することが可能となる。同協会の担当者は「これからの季節、局地的な大雪の備えに活用してほしい」と話している。

 設置したレーダーは「小型XバンドMP(マルチパラメーター)レーダー」。国土交通省が保有する同様のレーダーよりも小さく軽いのが特徴で、本体の高さは約1メートル、重さ68キロ。上空50キロの距離まで観測できる。

 気象庁や国交省のレーダーは雲の様子しか判別できず、他のデータと合わせて雪雲か雨雲かの判断をしている。これに対し、同協会が設置したレーダーは、より明確に雲内部の状況を把握するため雪雲の判別ができるという。

 同レーダーはすでに同協会が埼玉県などに設置。企業や自治体にデータを有料で提供、大都市での防災対策に貢献している。

 同協会は、冬季の降雪予測をより精度の高いものにし、局地的な大雪による被害を未然に防いでもらおうと県内での設置を決めた。

関連記事
あわせて読みたい