あわら温泉の源泉水で育てたトマト「ゆのしずく」=6日、福井県あわら市役所

 福井県あわら市牛山の農業事業会社「神栄アグリテック」があわら温泉の源泉水で栽培した「温泉トマト」を開発、市内の一部旅館で15日から試験販売と食事での提供を始める。源泉に含まれる塩分により糖度が一般のトマトより高いのが特徴。あわら温泉の魅力や知名度向上につなげたいとしている。

 同社が温泉を農業に活用しようと2014年から試験栽培してきた。源泉から直接取水し常温に冷やして使用した。

 商品名は「ゆのしずく」。大きさや重さは通常の大玉の半分ほどだが、同社によると糖度は一般的なトマト(8度以上)より高くスイカ並みの約10度。源泉に含まれる塩分が与えるストレスなどで栄養分が凝縮した。ビタミンCやリコピンも一般のものより多いという。2個入り千円。

 福嶌篤社長(54)は「温泉水で育てた作物は全国でも珍しい。新たな特産品となるよう大勢に食べてもらい、あわらの魅力発信につなげたい」と期待している。

 来秋の本格販売に向け生産を増やす。市内旅館に食材として検討してもらうほか、県内外のデパートやインターネットでの販売を予定している。

 販売などの問い合わせは神栄アグリテック=電話0776(78)7820。

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