10月22日から23日にかけて本州南岸を通過した台風21号は県内に暴風雨をもたらし、交通や低地の浸水、樹木の倒壊など多方面に被害が出ました。福井市では22日深夜、98歳の男性が自転車とともに倒れ死亡しました。

 福井の最低気圧は23日1時の983.3hPaで、このころ福井県に最接近と思われます。強風により足羽川左岸の福井市有楽町の桜が倒壊して道路を塞ぎ、越前町でも三か所で樹木の倒壊がありました。大野市、越前市、池田町、南越前町では雨量が通行規制値を超えたため道路は全面通行止めとなりました。

 道路や低地の浸水は各地であり、舞鶴若狭高速道路は深夜から通行止めになりました。JRは22日は特急列車28本、普通列車40本が、また23日は特急列車34本、普通列車45本が運行停止となりました。高速バスは22日から23日にかけて7本が運休となりました。23日嶺南の美浜以西では2万5650戸が停電しました。

 福井市西木田泰遠寺の本堂屋根が吹き飛ばされ、永平寺町でも屋根の被害がありました。園芸用ハウスは420棟が破損しました。嶺南の三方湖は水位が上がり氾濫して梅林が冠水しました。あわら市では裏山が崩れ住宅に土砂が流れこみました。

 暴風と大雨の割には人的被害が少なかったのは、事前の台風情報や警報の周知によるものと思います。

 福井気象台では台風接近にともない22日22時から翌日の8時まで臨時観測業務を実施していました。

 台風21号による22日の雨量は今庄や大飯で観測史上1位、最大風速は勝山、今庄、美浜が1位、最大瞬間風速は春江、勝山、今庄、小浜が1位と記録を更新しました。福井の最大瞬間風速は32.4m/sで10位でしたが、9位は1944年9月17日の32.7m/sですから73年振りの強風となります。詳しくは表1~3を参照してください。

 10月の降水量は全県で多く平年の200%以上で嶺南では300%を超えました。気温はほぼ平年並み、日照時間は全県で30から40%少なくなりました。
 

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