天皇杯(男女総合)成績の推移

 打倒東京―。その機運は確かにあった。この秋の愛媛国体。天皇杯獲得(男女総合優勝)を照準に、地元愛媛県選手団は連日の優勝ラッシュに沸いた。積み上げた得点は2395・5点。2014、15年の優勝県を上回る高得点だった。しかし、結果は東京都に次ぐ準優勝。閉会式後の記者会見で、中村時広愛媛県知事は実感を込めて言った。「これだけ優勝したら(天皇杯に)届くかなと思ったが、それでも届かない。東京の底力を感じさせられた」

 ■史上初の連覇■

 昨年の岩手国体。東京都が例年より500点近く高い2500点台で優勝したことで「東京問題」がにわかに浮上した。同年11月の福井県競技力向上対策本部委員会では、本部長の藤田穣副知事が「福井国体で天皇杯を目指すわれわれにとって大きな壁となる」と危機感をあおった。

 愛媛の地でも東京都は猛威を振るった。前年を上回る2535点をたたき出し、堂々の天皇杯獲得。開催地が主に優勝するようになった第19回大会(1964年)から、連覇は史上初。競泳の池江璃花子選手らリオ五輪戦士5人をそろえるなど、圧倒的な選手層で他を寄せ付けなかった。

 20年東京五輪を控え、優秀な人材が自然と集まっているように見えるが、都幹部は「勝手に集まるわけでも呼び込んでいるわけでもない。国際舞台で活躍できるよう都ゆかりのアスリートを厚く支援している」と強調する。

関連記事
あわせて読みたい