北陸―福井工大福井 後半、北陸の杉村勇輔(6)が2点目のシュートを決め、歓喜するイレブン=5日、福井県坂井市のテクノポート福井スタジアム

 【第96回全国高校サッカー選手権福井県大会決勝・北陸2―0福井工大福井】

 初の連覇が懸かった北陸の大一番。だが、その重圧をみじんも感じさせなかった。「後悔だけはしない。思い切ってプレーした」と堀圭吾主将。負けられない一戦で、今年もオレンジ色のユニホームが躍動した。

 前線からのプレスに、サイド主体の攻撃―。「北陸のサッカー」(堀主将)を前後半通じてピッチで表現した。

 前半20分すぎ。福井工大福井のロングボールを警戒していたが攻めに転じた。「相手のプレッシャーが少ない。前でプレーできる」と坂東陽優吾。いつものパスサッカーを始めると、同29分、右サイドから素早くつないで左に展開。吉田迅杜の的確なクロスから先制点を奪った。

 「自分たちの形。あれで流れに乗った」(堀主将)。後半に入っても攻め手を緩めない。素早い寄せから、セカンドボールを次々と奪取。いいリズムの中、後半11分には杉村勇輔の鮮やかなシュートで加点。ピンチらしいピンチは最後までなく、まさに完勝だった。

 松本吉英監督は言う。「本当に弱いチームだったが選手権が始まるぐらいから姿勢が変わり、迷いがなくなった」。攻めどころでは人数をかけ、守るべきところは守る。そんな積極的で冷静な試合運びは成長の証だった。

 イレブンの挑戦はまだ続く。昨年の全国選手権は1回戦で強豪鹿児島城西に0―1で惜敗。堀主将は「点を取って勝つことが僕たちの宿題。相手がどこでも関係ない」と早くも闘志を燃やした。

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