球審を務めた父の堀利昭さん(左)と紘さん(右)=10月20日、福井県越前市の丹南総合公園野球場

 球審は父68歳、一塁塁審は息子39歳。10月20日、中学軟式野球の福井県秋季新人大会で福井市内の親子が同一試合でそろって審判を務めた。「緊張感はあったが、楽しくやれた」。2人は口をそろえた

 父は審判歴15年目のベテラン堀利昭さん。次男の紘(ひろし)さんは至民中教諭で野球部顧問。ともに小学生からの野球経験者で、県野球連盟審判部福井支部に所属している。

 一緒に審判をするのは昨年、中学軟式野球で2度経験しており、今回が3度目。「自分の責任を全うすることだけを考えていた」と利昭さんが言えば、紘さんも「(一緒だからといって)やりづらさはない」。特別意識することはないという。

 担当した試合は接戦だった。七回。右前に落ちた打球を右翼手が一塁に好送球。紘さんと、一塁近くまで走り込んでいた利昭さんがアイコンタクトを交わす。どちらがアウトを宣告するか。すかさず紘さんがジャッジ。連携よく、試合はスムーズに進んだ。

 試合後、利昭さんは「(紘さんが)審判をしてくれてうれしいという思いしかない」と笑顔をみせる。紘さんは「野球を始めたきっかけが父。一緒にプレーすることはないが、審判なら一緒に頑張って楽しむことができる。親孝行になっている」と話す。好きな野球に一緒に関わりながら、2人は中学生たちの真剣なプレーを支えている。

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