前田工繊の前田征利社長

 前田工繊(本社福井県坂井市、前田征利社長)は2日、自動車用アルミ鍛造ホイール製造の連結子会社・BBSジャパン(本社富山県高岡市)の設備増強と新工場建設に、今後3年間で約80億円を投資すると発表した。売り上げ拡大を背景にフル稼働が続いており、海外での需要増加もにらんで生産能力を倍増させる。2020年初めに本格稼働する予定。

 同日の取締役会で決議し、福井市内で開いた決算会見で前田社長が明らかにした。

 高岡本社工場内に、需要が高まっている大口径ホイール製造に対応できる大型プレス機を導入し、生産能力を引き上げる。投資額は40億円。前田社長は海外でのOEM(相手先ブランドによる生産)受注獲得に向けた営業体制を強化する方針を示し「アメリカとドイツで日系メーカーへのアプローチを増やしていく」とした。

 また、老朽化した小矢部工場を廃止し、高岡本社に近い工業団地内にクリーンルームなどを備えた最新の塗装工場(四日市工場)を新設する。敷地面積は約1万6500平方メートル、建物は約1万平方メートルで40億円を投資する計画。自動化設備による人員削減、良品率向上によるコスト削減も図っていく。

 前田社長は「現在の生産能力では年間売上高が100億円に届かない。海外のOEMを取り込むため営業を強化し、併せて設備の増強で150億円を目指していく」と述べた。設備投資による業績への寄与は、20年9月期以降になる見通し。

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