延焼し、火の勢いが増す火事現場=10月28日、福井県あわら市温泉3丁目

 福井県あわら市の芦原温泉街中心部の店舗や住宅6棟が全焼した火事から3日で1週間。嶺北消防本部では、消防署員の話や住民の目撃情報などから、被害が拡大した要因として火が一気に燃え広がる「フラッシュオーバー」が発生した可能性が高いとの見方を強めている。

 消防関係者によると、フラッシュオーバーは密閉した空間で発生する。壁や天井、室内にあるさまざまな可燃物が火や放射熱によって徐々に加熱し、引火点に達した瞬間、一気に火が出て燃え広がる現象。可燃物そのものに火種がなくてもいきなり炎が上がるという。可燃物から出たガスも同時に引火する。

 出火から10分後までに発生することが多く、燃焼が別の建物に広がるたびに熱の膨張を繰り返し、千度を超える熱風も発生する。出火直後、火勢が弱いと思い貴重品を取りに建物内に戻り、フラッシュオーバーで命を落とす人も少なくないという。

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