北陸新幹線柿原トンネルの陥没箇所

 福井県あわら市で建設中の北陸新幹線柿原トンネルの天井崩落事故で、鉄道建設・運輸施設整備支援機構は1日、事故現場とは反対側の敦賀方面の本体工事を再開した。坂井北部広域農道(フルーツライン)付近からあわら市高塚まで残り約1・6キロを完成させる。

 同機構は事故後、フルーツライン真下まで掘り進めていた敦賀方面の工事を中断。9月の技術委員会会合で、安全確保のため直下部分の工事を進めるよう指摘を受け、約19メートル先まで掘削した。その後、10月の同委会合で敦賀方面の本体工事の再開了承を得て、地元や市などに説明していた。

 橋本達也あわら市長は工事再開に対し「専門的知見を踏まえた安全対策が講じられた上での再開と理解している。今後事故がないよう、対策を徹底するとともに、2023年春の開業に支障がないよう進捗管理に努めるよう求める」とコメントした。

 事故現場の柿原グラウンドでは、技術委員会の了承を受け、陥没現場復旧のための地盤改良の準備が進んでいる。7日から改良工事を始める。

 金沢方面については、12月4、5日に開かれる技術委員会第3回会合で事故原因を特定する。機構は、遅くとも来年2月までに地盤改良工事を終えた後、委員会の意見を踏まえて工事を再開する意向を示している。

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