ノックで守備に磨きをかける石黒貴美子=福井市の金井学園角折グラウンド

 憧れの夢舞台へ―。福井工大福井高(福井市)の女子硬式野球部前主将・石黒貴美子内野手(3年)が、日本女子プロ野球リーグの入団テストに合格し、来春の開幕に向け練習に励んでいる。プロ選手誕生は2012年の創部以来初の快挙。「どれだけできるか楽しみ。まずは試合に出たい」と目を輝かせている。

 中学まで大阪で過ごした。小学2年のとき、2人の兄の背中を追うように、硬式のボーイズチームに入部。ぼんやりと「将来は女子プロ選手になりたい」と夢を持った。それからは硬式野球一筋。周囲の勧めや練習の雰囲気の良さを見て福井工大福井高に進学。責任感が強く、高校2年の秋には主将に抜てきされた。

 身長は152センチと小柄だが、「入部当初から守備力が高い」と中村薫監督。1年生の夏には公式戦に出場した。グラブさばきや足の運び、守備範囲の広さなど、俊敏さを生かした守りで評価を高めた。

 中村監督の提案もあり6月に行われたプロテストに挑戦。1次試験は50メートル走、遠投、シートノックなど。試合形式の2次試験もあった。また面接もあり「人間性」の評価が全受験者の中でトップクラスだったという。

 まずは高卒選手が必ず入る育成球団のレイアに所属することになる。プロのスタートラインに立っても「課題は打撃。もっと打てるようになりたい」とフォームやスピードを意識した素振り、筋トレなど、努力は決して怠らない。次の目標は「活躍し、お世話になった野球部に恩返しして、女子野球界全体を盛り上げたい」。夢を見る立場から見せる側へ。さらなる飛躍を誓った。
 

関連記事
あわせて読みたい