「早く帰ろうデー」と銘打った水曜日、早めに帰り支度をする教職員たち=11日午後5時35分ごろ、大野市下庄小

 小中学校教職員の長時間労働解消に向け、大野市教委は週1度、平日に各校で目標の退勤時刻を設定して早めの帰宅を目指す取り組みを始めた。10月は試行期間とし、11月中に校長会と詳細を決めて本格実施する。業務の効率化を図るなど働き方や仕事内容を見直すきっかけにしたい考え。

 大野市では本年度、中学校部活動を土日いずれか1日と月曜日を原則として休養日に充てている。さらに退勤時間を設定し、全教職員で長時間労働の解消を進める。9月から各校で順に導入、10小5中の全15校で試行している。

 各校が取り組みやすいように曜日や退勤時刻の指定はしていないが、市教委によると小学校は主に水曜日、中学校は月曜日、午後6時~6時半ごろに設定している。

 下庄小では毎週水曜日を「早く帰ろうデー」とし、午後6時半までに帰宅するよう呼び掛けている。同5時半ごろから帰り支度をする姿が見られ、女性職員の一人は「少し仕事が残っているけれど切り上げた。食事の支度に余裕ができる」と学校を後にした。安下和男教頭は「まずは実践してみないと変えるべき部分も見えてこない。結果を見て、業務内容や仕事分担の偏りなど課題を見つけるきっかけになれば」と話す。

 一方で、市内の教員からは「今月は行事続きでまだ実行できていない」「持ち帰りの仕事が増えただけ」などといった声も聞かれる。道鎭(どうちん)栄一・市教委学校教育審議監は、同時に業務の効率化を進めたり、仕事を取捨選択したりする必要があると強調。「形だけで終わらないように現場の声をしっかり聞きながら進めたい」と話した。

 県教委では中学校部活動を土日いずれかと平日の1日を休養日とすることのほか、週に1日、早く退勤する日を設けるよう市町に呼び掛けている。

 また福井市教委では18日から毎週水曜日、遅くとも午後6時には全員退勤する取り組みを始める。

 

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