漢方薬の原料として初収穫されるゴシュユの果実=29日、福井県高浜町

 福井県高浜町山中の山林に、漢方薬の原料となる中国伝来の植物「ゴシュユ」が群生していることが分かり、周辺で薬草栽培に取り組む地元の住民グループ「青葉山麓研究所」のメンバーらが29日、販売に向けて果実を初収穫した。ゴシュユはこれまで中国産の輸入品しかなく価格も高騰しており、同町は国産ゴシュユの唯一の産地となった。関係者は「薬用植物栽培のメッカとして知名度を上げる第一歩になる」と期待を膨らませている。

 同研究所によると、ゴシュユの群生地は別の薬草の試験栽培園の近くにあり、2年前に見つかった。広さは約千平方メートルにわたり、成木だけで約350本に上る。詳しい経緯は不明だが、土地所有者が約50年前に植えたらしい。

 発見後、ゴシュユの果実は北里大で成分検査を行い、今年9月には同大と高浜町、同研究所が日本生薬学会で共同発表。漢方薬に処方できる国産原料としてお墨付きを得た。群生地は所有者から栽培用に無償貸与された。

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