福井県内の山岳遭難件数と死傷者数

 登山人気が高まる中、今年の福井県内の山岳遭難件数と死傷者数が28日現在で25件・18人に上り、ともに県警が統計を取り始めた2004年以降で最悪となっている。本番を迎えている紅葉登山シーズンは日没が早い上に天気が変わりやすく、県警は万全の備えを呼び掛けている。

 県警地域課によると、遭難25件の内訳は登山19件、山菜採り5件、スキー1件。態様別でみると、道迷いが9件と最多で滑落7件、転倒4件が続いている。

 遭難者は29人、このうち16人が高齢者となっている。死亡者は1人で、6月に勝山市内の山へ山菜採りに出掛けた72歳男性が滑落し、沢で発見された。

 県警本部が受理した登山届は28日現在、342件と昨年1年間の372件に迫る勢い。登山者の増加が遭難増の一因のようだ。

 県内は、大野市上打波の標高約1090メートル地点にある刈込池が秋一色に染まるなど、紅葉登山シーズン真っ盛り。遭難防止のポイントとして地域課は▽1人で登らない▽家族などに行き先を告げる▽保温着や簡易テントを持っていく▽警察に登山届を出す―を挙げる。日没が早いこの時期は、目的地に早めに到着する登山計画を立てることも大切だという。天気が変わりやすく、雨がみぞれになることもあるため、装備を万全にする重要性も訴える。

 クマとの遭遇に備え、鈴やラジオなどで音を出しながら登ることも基本。県警山岳救助隊の谷口敏英隊長は「携帯電話を必ず持っていき、道に迷ったり滑落したりしたらすぐに110番通報してほしい」と話している。

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