音を立て、激しく燃える火事現場=28日午前0時ごろ、福井県あわら市温泉3丁目

 福井県あわら市の芦原温泉街の中心部で27日深夜から28日未明にかけ、店舗兼住宅など6棟を全焼する火事があった。嶺北あわら消防署や市内の消防団が消火に当たったが、建物が密集しており火が燃え広がった。消防署員1人が作業中に転落し左足を負傷した。住民にけがはなかった。

 同日午後11時半ごろ、あわら市温泉3丁目の土産物店経営竹内正文さん(81)方から出火。鉄筋一部木造3階建ての店舗兼住宅と、南側と西側にある別の店舗や住宅計6棟を全焼して約2時間半後に鎮火した。

 現場は、えちぜん鉄道あわら湯のまち駅から北西約200メートルで、温泉街のメイン通り付近にある。有名旅館や飲食店が近くに並び、藤野厳九郎記念館や芦湯、伝統芸能館もある。現場に近い旅館は宿泊客を外に避難させたり、万一に備えロビーに待機させたりした。

 あわら署によると、2階から火が出ているのを発見した竹内さんが119番した。出火当時、竹内さんと家族3人を含め6棟に合わせて13人がいたが、逃げ出して全員無事だった。近くの店舗や旅館3棟で、窓ガラスが熱で割れるなどの被害が出た。

 県警、あわら署、嶺北あわら消防署の約30人が28日、約5時間半にわたり実況見分した。今後、住宅や店舗の所有者や関係者から事情を聴いて原因を特定する。焼失面積は調査中。

 地元住民によると、この一帯は1956年、旅館16軒、民家300軒以上を焼いた「芦原大火」でも被害に遭っている。

 嶺北消防組合管内で5棟以上が全焼したのは、2015年3月の坂井市丸岡町地域での火事以来。

 
関連記事
あわせて読みたい