強風で倒れるなどの被害が出た促成栽培の越前水仙=25日、福井県越前町左右

 台風21号の暴風により、福井県越前町と福井市の農家で促成栽培している越前水仙に大きな被害が出たことが25日分かった。今季の出荷を始めたばかりだが、倒れて葉が折れたり傷が入ったりして出荷が難しい状態のものがみられ、JA越前丹生は、管内で栽培されている約6割に被害が及ぶ可能性があるとみて調査を進めている。

 同JAによると、越前町と福井市の農家7軒で促成栽培しており、今季は16日から関西方面などの市場向けに出荷を開始。11月末までに約7万6千本を生産する計画だった。

 この水仙は主に華道で使われるため、葉の美しさが品質を左右するとされる。強風に備え、どの農家も防風ネットで周囲を覆う対策を取っていたが、多くの畑でネット全体や一部が吹き飛ばされ、根元から倒されるなどした。

 大口で生産を手掛ける同JA越前町水仙部会副会長の佐藤明大さん(47)=同町=は、約1万2千本のうち1万本ほどで被害が出た可能性があるという。出荷のピークは11月上旬で「まだ5百本ほどを出したばかりで、出はなをくじかれた。痛い」と話していた。

 同JA営農販売部販売課の担当者は「防風ネットが飛ばされるような大きな被害が出るのは初めてではないか」と話し、「調査を進めた上で県や市町と協力して対策を検討したい」としている。

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