列車が通過する合間に線路へ入り、杉の枝葉を拾い集める社員=25日、福井県南越前町南今庄のJR南今庄駅付近

 福井県南越前町南今庄のJR北陸線南今庄駅で24日に計3回、普通列車が約60~170メートルにわたりオーバーランした問題で、この3回以外にも約400メートルにわたってオーバーランした列車があったことが25日、JR西日本金沢支社への取材で分かった。停車駅を大幅に越えて車両を制御できない状態にあったことになり、同支社は、再発防止策を検討するとしている。

 また、線路付近に杉の枝葉が多く散乱しており、レール上に落ちた枝葉で列車の車輪が滑った可能性があることも同支社への取材で分かった。

 南今庄駅は北陸トンネルと今庄トンネルの間にあり、山に面している。同支社によると、24日夜に社員が線路を確認したところ、台風21号の影響からか線路脇などに山からとみられる落ち葉が大量に散乱していた。

 福井地方気象台によると、同町今庄では23日、10分間平均風速が1978年の観測開始以来最大となる22・5メートルを記録した。

 南今庄駅で停車位置を約400メートル行き過ぎたのは敦賀発芦原温泉行き普通列車(2両編成)で、午後3時50分ごろ発生。他の3回と異なり下り線で、踏切を越えていなかったためバックしてホームに戻った。乗客約20人のうち1人が降り、9分ほど遅れて出発した。

 4回とも別の運転士で、全員が「いつもより手前からブレーキをかけたが滑った感じがした」と話しているという。点検の結果、車両に異常は認められなかった。

 25日は午前9時半から午後8時45分まで、社員約20人が両トンネル間の約1・4キロで落ち葉を収集した。

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