完成した日華化学の新研究施設「NICCAイノベーションセンター」の外観=23日、福井市文京4丁目

 日華化学(本社福井市、江守康昌社長)は23日、本社敷地内に完成した新研究施設「NICCAイノベーションセンター(NIC)」を報道陣に公開した。世界から人が集まり、新規事業を生み出す「創発の場」としたい考えで、化学品、化粧品事業の研究開発部門も集約して相乗効果を発揮し、新たな技術や製品の開発を加速させる。

 1階は精密分析室や化粧品サロンのほか、セミナーなどができる食堂を兼ねた多目的ホールを設けた。2階に毛髪科学、3階に界面科学の両研究所を設け、先端分野の研究開発などに取り組む。部門の垣根を超えたコミュニケーションを図ろうと、施設全体はオープンな吹き抜け構造にした。4階の役員ゾーンからはすべての空間が見渡せる。

 設計は日本建築学会賞と日本建築大賞を史上初めてダブル受賞した建築家の小堀哲夫氏が担当した。「イノベーションを起こす人間本来の働き方とは何か」を問うコンセプトを掲げ、社員や地元学生らとワークショップを重ねてアイデアを出し合い設計した。

 外観はアルミの羽板を組み合わせ、福井の基幹産業である繊維の糸をイメージしたデザイン。日照時間が短い福井の地域性を考慮し、天井に多くの切れ目や隙間を入れて適度な光を取り入れる。

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