クレーンで引き揚げられる小型飛行機=21日午前7時55分ごろ、福井県坂井市春江町正善から撮影

 福井市小尉(こじょう)町の九頭竜川で小型飛行機が不時着した事故で、水没した機体が21日、河川敷に引き揚げられた。機体に大きな損傷はなく、今後、天気が回復するのを待ち、機体を河川敷で分解して福井空港(坂井市)に運び、詳しい損傷状況や事故原因を調べる。

 作業は、国土交通省運輸安全委員会の航空事故調査官らの立ち会いの下、操縦していた同市の医師松原六郎さん(66)らの委託を受けた県内の建設業者が実施。調査官2人のほか、同省福井河川国道事務所や県警捜査1課、坂井署などから計約20人が立ち会った。

 午前7時半ごろ、クレーン車を載せた台船が、川岸から約20メートル離れた水没地点に接近。全長約8メートル、全幅約10メートル、重さ約900キロの機体にロープを巻き付け、ゆっくりと引き揚げて台船上に載せた。約1・2キロ上流の右岸まで運び、地上から別のクレーン車で持ち上げて河川敷に下ろした。機体に大きな損傷はなく、吉田眞治航空事故調査官は、機体先端と右翼にある車輪を格納する扉に変形や脱落があるとした。

 この後、機体の状況を約4時間かけ目視で確認した吉田事故調査官は、「まだ報告する内容はない」と述べた。

 引き揚げの報告を受けた松原さんは「多くの人に迷惑をかけ、機長として重い責任を感じている。事故原因については、調査報告書が出るのを待ちたい」と話した。

 小型機は15日午後3時40分ごろ不時着。松原さんら4人の男性搭乗者にけがはなかった。

 
関連記事
あわせて読みたい