福井県池田町池田中=同町稲荷

 福井県池田町の池田中で今年3月、2年生の男子生徒=当時(14)=が自殺した問題で、学校関係者の実家という誤情報をネット上で拡散された町内の飲食店に中傷や嫌がらせの電話が相次いでいることが20日分かった。ネット上では学校関係者の誤った情報も拡散している。弁護士は「業務妨害や肖像権、名誉権の侵害になりうる」と違法行為に当たる可能性を指摘している。

 男性店主によると、電話が鳴り出したのは、町教委が「教員の厳しい指導などが要因の自殺」などと公表した2日後の17日午後6時ごろ。その時点までに、ネット上には、ある学校関係者の「実家」などと誤った情報が複数書き込まれていたという。

 電話は1コールで切れる「ワン切り」や無言電話のほか中傷する内容などで「本人を出せや」「人殺し」と罵声を浴びせるものが多いという。営業中に業務と関係のない電話対応を強いられて支障が出ているほか、18日は夜中も数分おきに電話が鳴るため寝られず、19、20日は夜間に固定電話は鳴らないようにしたという。

 男性店主は「うその情報を流されてくやしい。口コミを大切にしてお客さんに知ってもらってきた店なのに一気に崩されてしまった」と嘆く。個人情報や家族、家族の実家まで載せられており「怖いとも思う」と話した。

 また、ネット上に担任や副担任として誤った写真や氏名を流す人もいる。

 福井弁護士会の端将一郎弁護士はネット上に飲食店のデマを流したり、中傷するなどの電話をかけたりする行為について「業務妨害に当たりうる」と指摘。飲食店の情報のほか、氏名や写真をネット上に載せることについても「肖像権や名誉権を侵害する行為になりうる」としている。

関連記事
あわせて読みたい