男子生徒自殺の経過

 3月14日午前8時ごろ、度重なる叱責の苦しさと、現状から抜け出せない絶望感を深めた男子生徒は学校の玄関に入ると、校舎東側の階段を一歩ずつ上った。声を掛ける同級生の声にも答えず、3階へ向かい、自らの命を絶った。

 福井県池田中の男子生徒の転落死について、町教委の調査委は「自死」とし、担任らによる「叱責」が生徒を追い詰めた要因と結論付けた。

 小学校時代を含めて少年の学校生活を記す報告書からは、次第に袋小路に入り込み、理解されない苦しみが最後の行動へと向かわせた様子がうかがえる。

 男子生徒は「真面目で、優しく、努力家」(報告書)だったが、宿題が提出できなかったり、マラソン大会の準備が遅れてしまったりすることがあった。

 中学2年になり、こうした“失敗”に対する担任や副担任の指導叱責は近くにいる同級生らがすくんでしまうほどのものだった。「身震いするくらい怒っていた」「言い方がひどかった」と報告書の中で同級生は証言する。欠席日数も1年時の1日から2年時は6日に、保健室へ行った日数も2日から10日に増えた。

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