富山商業―坂井 8回表富山商業無死満塁、走者一掃の二塁打を浴びた坂井の先発嶋田勘人(右)=福井フェニックススタジアム

 【第137回北信越高校野球大会準々決勝・富山商業6―1坂井】小さな右腕に2日連投の疲労は隠せなかった。「接戦の坂井」らしい展開に持ち込み、1―2の八回。先発嶋田勘人は無死満塁から走者一掃の中越え二塁打を浴びた。川村忠義監督は「何とか粘ってくれると思ったが…」と無念さを表した。

 身長167センチ、体重57キロの嶋田は、前日サヨナラ勝ちした佐久長聖(長野)戦で1失点完投。「疲れはあった」と臨んだ準々決勝も右横手からの切れのある球で七回まで2失点に食い止めた。

 それでも「粘りが足りなかった」と言うように球数が100球を超えた八回、窮地で甘い球を痛打された。今夏の甲子園初出場に導いた前チームの左腕吉川大翔のような真のエースになるために、「鍛えて後半の粘りと制球力をつけたい」と課題を見つめた。

 援護したかった打線も「つなぐ坂井」の持ち味を出せず、「転がす打撃ができなかった」と川村監督。夏の甲子園で活躍した山内らが好機で凡退するなど相手エースに要所を締められた。主将の石川雅晴は「気持ちの面で余裕がなく、低めのスライダーに手を出してしまった」と悔しがった。

 福井県勢最後の砦(とりで)を守れず、来年夏を見据え、厳しい冬を送ることになる。川村監督は「来年は福井国体もある。精神面を含めてレベルアップしていきたい」と出直しを誓った。

関連記事
あわせて読みたい