第137回北信越地区高校野球大会1回戦・坂井―佐久長聖 7回坂井2死三塁、沢嵜一輝の適時三塁打で1―1に追い付く=福井フェニックススタジアム

 【第137回北信越高校野球大会1回戦・坂井2-1佐久長聖】重圧に「わくわく感」が打ち勝った。同点打で窮地を救えば、最後はとどめのサヨナラ打。試合を決めたのは、坂井の4番沢嵜一輝の“二撃”だ。

 自身の持ち味を「思い切りの良さ」という。リードを許した終盤。不利なカウント。状況が追い込まれるほど、その本領を発揮させた。

 まずは七回。1点を失った直後に2死三塁の絶好機が回ってきた。2ストライクと追い込まれたが「必ず甘く入る」と狙いは直球一本。待っていた失投を引っ張ると、打球は飛びついた中堅のグラブの先をわずかに越えた。チーム初安打に起死回生の同点打。二重の喜びに浸るように、塁上で両拳をぐっと握った。

 次打席は1死満塁のサヨナラ機。四球を選んだ3番石川雅晴から「『任せたで』と言われ、鳥肌が立った」。思いを乗せた打球は右前にぽとり。殊勲者を囲むように、オレンジ軍団が歓喜に沸いた。

 出場校屈指の強豪に敗戦覚悟で臨んだ一戦。六回まで1人の走者も出せなかったが、川村忠義監督はナインに言い聞かせた。「競った展開なら勝機はある。勝負は後半」。その思いに応えるような鮮やかな逆転劇。「当たって砕けろだった。次も一戦必勝でぶつかる」と石川主将。2季連続の甲子園へ。一つ目の難関を突破した。

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